ゴルフ談議に花が咲く! ゴルフの聖地・広尾の絶品イタリアンは、
気の置けない仲間と訪れたい
広尾
アンティキ・サポーリ
学生時代の後輩女子が「ゴルフにハマっている」と言うので、彼女とその女友達、自分の友達と4人で初めてラウンドしたのは、1年前のこと。
最初からカッコつける必要がなかったからか、彼女たちのスコアが100前後と世話を焼く必要がなかったからかはわからない。
とにかく最初からリラックスして楽しくプレーできたこともあり、自然と定期的にラウンドする仲間になった。
接待でもなく、男同士のガチンコ勝負でもなく、狙っている彼女とのツーサムでもない。そういうゴルフ仲間がいるっていうのは、幸せなことだ。
ラウンドからの帰りに、そんなことを考えていたら車内は「今日の打ち上げ場所はどうする?」という話題になっていた。
どんなに気の置けない仲間だからといって、適当なチョイスはしない。
なぜって、ゴルフをたしなむ女子っていうのは、たいてい舌が肥えているからだ。
予約を入れたのは通称“ゴルフ銀座”と呼ばれる広尾のイタリアン。渋滞もなく店のオープンまで少し余裕があれば、立ち並ぶゴルフショップを覗いてブランドの新作をチェックしてもいい。そんな考えもあったからだ。
また、日曜営業をしているという意味でも、『アンティキ・サポーリ』はゴルファーならブックマークしておいて損はないレストラン。味は当然、文句なし。南イタリア・プーリア州に本店を置く同店は、イタリア人が最も信頼する格付誌「ガンベロロッソ」で最高評価を持つほどの名店なのだから。
店内のインテリアは本店を忠実に再現するため、壁や釘に至るまで全てがイタリアから運ばれてきたというだけあり、雰囲気も抜群。テーブル同士の距離がゆったりと取られているぶん、隣を気にすることなく盛り上がれるのもいい。
この店はまず最初に、野菜やチーズを中心とした約8種にも及ぶ前菜が続くのが大きな特徴で、例えるなら、わんこそば状態で運ばれてくるのだ。前菜のひとつ、イタリア産トマトのフリセッレは白ワインにもぴったりの一品。
ランチが11時と早かった我々はすでに腹ペコ。きっとみんな喜んでくれるだろう。
パスタでチョイスしたいのは、「オレキエッテ」と「自家製トロッコリ カルチョフィのクレーマと白身魚 カラスミとレモン風味」の2つ。
プーリア州発祥の手打ちパスタである「オレキエッテ」は、ほんのり香ばしいのが特徴。菜の花とキノコ、さらにそら豆のピュレが優しい甘さで包み込み、女子好みの1品だ。
もう1皿は「自家製トロッコリ カルチョフィのクレーマと白身魚 カラスミとレモン風味」。 カルチョフィの独特なえぐみを十分に引き出したクリームソースは、ちょっと他では体験したことのない味。
どの料理も量が多いのも仲間でシェアするにはぴったり。2〜3組のコンペの打ち上げなら、コースを予約するのもいい。10品以上出てくる「プーリアコース」¥5,650はお得感もあり、早速、会社のコンペの幹事を任されているという彼女が予約していた。
今日のラウンドを振り返りながら、気づけば3時間もゴルフ談義で盛り上がった我々。次回の約束をして解散したときには、充実した1日を過ごした心地よい疲労感で満たされていた。
アンティキ・サポーリ
港区南麻布 5-2-40 日興パレス1F
03-6277-2073
ランチ: 11:30~15:30(L.O.14:30)
ディナー: 18:00~23:00(L.O.22:00)
ランチ:¥3,000~ディナー:¥6,500~
90席(個室あり)全席禁煙(※店内に喫煙コーナーあり)
2001年に創刊したグルメライフスタイル誌「東京カレンダー」。2017年から「東京コンプリート」をコンセプトに、東京の各エリアの上質な情報を発信する。2014年からスタートした「東京カレンダーWEB」は4,000万PVを達成。