ナイター2サムの楽しさをそのままに！
女子受け抜群のカウンター焼き鳥へ

絶好のゴルフシーズンの週末は、2サム保証アリのコースを探すのはなかなか難しい。ならばいっそ、エンターテイメント感を全面に打ち出し、9ホール限定のナイターゴルフへと彼女を誘った。

「最近は全ホール、LED照明っていうコースもあって、明るいからボールもよく見えるしプレイしやすいんだよ」の言葉に、狙い通り「面白そう！」とOKの返事。

約束は土曜の16:00。
彼女をピックアップして千葉のコースへと向かう。
空がピンクに染まる夕暮れどきに都内を出発するというのは、非日常感も高まり、デートには絶好のタイミング。
スタートは17:30を予約。早起きの緊張感がないぶん、車内はリラックスムードに包まれ、いい感じ。


コースに到着すると、早くも「すごーい！」という彼女の声が。
日中は緑と青が支配するコースも、日没後は深い闇とまばゆい光、そして映し出される深みのあるグリーンが幻想的。ちょっとしたアドベンチャー感覚で楽しめるナイターゴルフは、
まだ腕に自信のない彼女に楽しんでもらうには最高のシチュエーション。

9ホール、思い切り楽しんだあとは、ゴルフ談義に花を咲かせながら一路、都内へ。ディナーを予約したのは目黒の焼き鳥、『鳥かど』だ。

週末ともなれば、「1か月以上前から電話をしないと予約困難」と言われる人気店。ナイターゴルフの後にちょうど良いだろうと、21時以降の2回転目を狙い、運良くリザーブできたのだ。

看板も暖簾もないビルの地下。小さな表札だけがそこが店だと教えてくれる、知る人ぞ知るこのアプローチがまたいい。店内に足を踏み入れると、落とされた照明に白木のカウンターが照らされ、モノトーンの世界が広がる。
まるでバーかと錯覚するほどだ。

「ここ、なかなか予約の取れないお店でしょう！」と感動しきりの彼女。「そうだね」とさらりと相槌を打つのも、“薀蓄を語るヤツは敬遠される”とわかっているから。ゴルフも食もそこは同じだ。

料理はおまかせコースゆえ、運ばれてくるまで何が出てくるかはわからない。
それは嬉しいサプライズであるし、何よりこの店の一品はすべて、絶対的に信頼できる。

焼き手は『目黒 鳥しき』本店で3年修行を積んだ小野田氏。かしわ、ささみ、レバー、砂肝、手羽先……、丁寧な仕込みと完璧なる火入れで絶品の味わいを引き出された1串、1串に酔いしれる。

さらに串の合間に顔を出す、厚揚げなど、アテの数々も串に勝るとも劣らない美味しさ。

稲庭風のうどん、親子丼と続く締め2連チャンを堪能し、「お腹いっぱい！」と彼女がオーダーストップ。「次は18ホール、ラウンドしようね」と約束してデートは終了。

ギラギラした六本木を選ばなくて正解だったな、とひとりごちた。